1. イベント
  2. 開催予定のイベント
  3. 【終了】2025年9月25日開催!生きものとしての土木研究会学習会第7回

【終了】2025年9月25日開催!生きものとしての土木研究会学習会第7回

『2024年に2度の土石流に見舞われた伊吹山の1年後の調査報告から〜復旧工事と動物の食害を考える』

【終了】2025年9月25日開催!生きものとしての土木研究会学習会第7回

『生きものとしての土木研究会オンライン学習会第7回』は、

「2024年に2度の土石流に見舞われた伊吹山の1年後の調査報告から〜復旧工事と動物の食害を考える」と題して開催いたします。


2024年7月、滋賀県・伊吹山で3度の土石流が発生しました。
それから1年が経ち、9月3日には有機土木協会の調査チームが現地を訪れ、復旧工事や新たな対策工事が進む様子を見てきました。

同じ規模の天災でも、私たち人間の暮らしや社会の仕組み、環境のあり方によって、被害がより大きくなってしまう現実があります。
昨今急増している自然災害に対して、対処療法的に行われている復旧工事に疑問を抱いている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

このことを自分たちの暮らしに重ねながら、未来にどんな環境を遺していけるのか、考えるきっかけにしていただければと思います。

調査チームの見解を聞きつつ、私たち一人ひとりにとっての「これから」を考える時間を持てればと思います。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


以下、高田宏臣からのメッセージです。

ーーーーーーーーーーー

 
こんにちは。高田です。

「土砂災害対策工事に疑問を持たれている方々へ」

7回有機土木オンライン学習会(生きものとしての土木研究会)では、伊吹山の災害復旧1年後調査で分かったことや新たな課題について、ご報告させていただきます。

 滋賀県の名峰伊吹山は標高1377mと比較的低山ながら、その堂々とした山容ははるか濃尾平野からも遠望でき、百名山に数えられる文句なしの名山です。

 

伊吹山では昨年、3度にもわたる土砂災害(土石流)が山麓の集落・伊吹地区を襲いました。

このことについて、昨年9月のオンライン学習会で災害の原因と対策の問題について、独自調査を行いその報告をしました。

そして、災害発生から1年余りが経過した今年9月、土石流被災箇所と対策工事箇所の他、伊吹山を水源とする周辺河川や山頂周辺の現地調査を、有機土木協会で行いました。この調査を踏まえて、なぜ同じ場所で土石流が繰り返されたのか、周辺環境の変化について土中環境から見てゆくことで、見えてくるものがあります。



現在も大きな砂防堰堤の設置工事が進められています。自治体は「被災集落を守るためにやむをえない」と説明します。しかし、それで安全安心が得られてきたかと言うと、必ずしもそうではなかった事例は実はしばしば見られます。
そればかりかむしろ、その対策によって山の健全性を失い、土砂流出を加速させてしまいます。その結果、砂防堰堤設置と堆積土砂の撤去、残土処分によるさらなる山の荒廃を繰り返す悪循環に陥る事例は少なくありません。


さらに伊吹山では、山容を変えるほどの大規模な石灰岩採掘現場の直下で災害が起きています。しかしその影響については公的には一切調査されず、山頂付近のシカの食害だけが土石流の原因とされ、大きな予算を投下して大規模なシカ柵設置が進められています。
登山道を閉鎖して行われているその工事の最中にも、大雨のたびに土石が流れ、工事は困難を極めています。

シカ避け柵を設置すれば、それで土石流が収まると本気で考えているのでしょうか。
これが果たして、土石流発生源対策となっているか、
そもそも鹿の食害が根本的な原因なのか、
今回の視察をもとに、現状の災害対策の問題について、考えていきたいと思います。

 

誤った災害発生原因調査は、間違った対策に繋がります。

間違った対策はその後、地域の安全も平穏も魅力も徐々に奪い去っていき、自然環境の荒廃を招きます。

こうしたことがどうしていつも起こってしまうのか。
そして実際、根本的な災害対策とはどうあるべきか。
伊吹山の事例より考えていきたいと思います。

 

有機土木協会代表理事 高田宏臣

 





会員の方はこちら 非会員の方のお申込みはこちら


〈学習会概要〉


スピーカー

 高田宏臣(有機土木協会代表理事)


ゲスト

 熊田浩生(有機土木協会リサーチャー


司会

 堀越侑莉奈(株式会社高田造園設計事務所)


日時

 2025年9月25日金曜日 19:30~21:15


参加費
 有機土木協会本会員            0円
 有機土木協会賛助会員、地球守賛助会員 1,500円
 一般の方            3,000円


スケジュール

 19:30     オープニングアナウンス

 19:35 ~  20:15   基調解説

          伊吹山の復旧工事や災害対策工事を調査しての報告(高田)

 20:15 ~  20:35     伊吹山を観察してきての見解

         (熊田 浩生さん)

 20:35 ~  21:00     トークセッション

         (高田、 熊田 浩生さん  

 21:00 ~  21:10     質疑応答

 21:10 ~  21:15     お知らせ、終わりのあいさつ


参加方法

 正会員、賛助会員の方は会員ページにログイン後、Webサイトよりお申し込みください。
 会員でない方はPeatixよりお申し込みください。

 Peatixで申し込み完了いたしますと、ページでリンクが取得できます。


 ※申し込めない場合は、下記メールアドレスまでご連絡ください。

 mgmt@organiccivilengineering.org


アーカイブ

 今回も学習会に申し込んでくださった方々には、後日アーカイブをお送りいたします。
 当日にリアルタイムで参加できない方も、お申込みをお待ちしております。


お願い

 学習会についてのご質問は、申し込みの際に質問コメント欄よりお寄せください。
 Peatixからご予約の方はイベントページの、「主催者への問い合わせ」からお寄せくださいますようお願い致します。


 *内容は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。


ここまでお読みくださいましてありがとうございます。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。